人生に大切なことはすべて絵本と児童文学から教わった

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日本の絵本

うさぎのくれたバレエシューズ
文/安房直子 絵/南塚直子

安房直子さんの数々の童話に、私はほんものを感じます。
この人こそ、本物の童話作家なのだと感じるのです。

安房さんの作品に登場する人たち(動物たち)は、みんな働き者です。
怠け者の私にとっては憧れの人種、働き者!
丹精こめてみごとな品を作り上げる職人だったり、小さなお店を丁寧に営む店主だったり…。
主人公の小さな女の子たちだって、家の仕事を一所懸命手伝います。

「うさぎのくれたバレエシューズ 」の主人公は、バレエを習って5年もたつのにうまく踊れない女の子。
ある日、山のくつやからバレエシューズが届きます。
それをはいた女の子は、大きな桜の木の中にある、うさぎのくつ屋へと導かれ、バレエシューズ作りを手伝うことになるのです。

この作品の素晴らしさは、安房さんの本物の童話に南塚直子さんの限りなくやさしい絵がついていることです。
まず、この絵本の見開きを開けたとたん、桜と蝶の描かれたその屏風絵のような美しさにため息が出てしまいます。

これぞ日本の美!
日本が誇りにできる絵本です。

うたうしじみ
作/児島なおみ

ある日、魔法使いが夕食のみそ汁に入れようと、しじみを買ってきました。
しじみたちは、ボールの中でぷちぷちといびきをかいては、満足そうにごそごそ体を動かしてねています。
魔法使いは、そんなしじみたちを煮えたぎっただしの中に入れることが、どうしてもできません。

魔法使いとみそ汁というのは、また何ともおもしろい組み合わせです。
相棒のネコも関西弁をしゃべるトラジ
魔法使いとトラジは、しじみを海へ帰そうと決意しました。
そして、しじみたちに汽車のきっぷを買ってあげるため、街で募金を集めます。

「うたうしじみ」の作者は、アメリカで子ども時代を過ごし、最初の絵本もアメリカで出版した児島なおみさんです。

このお話を知ったのはおはなし会で、絵本ではなくおはなしでした。
私はこのお話を聞いて、何てシャレたお話を書く人がいるのだろうと感嘆しました。
その後、絵本を見て、その飄々とした画風にすっかり魅了されてしまったのです。
児島さんの絵は、飄々とした中にやさしさがぎっしり詰まっている感じ。
しじみたちの表情を見てください。
きっとやさしい気持ちになれるはずです。


おぼえていろよ おおきな木
作・絵/佐野洋子

木はいいです。
木は本当にいいです。

佐野洋子さんの「おぼえていろよ おおきな木」は、二色刷りの地味な絵本ですが、一度読んだらいとおしくて手離せなくなります。

主人公は、大きな木の陰の小さな家に住んでいるおじさんです。
大きな木は、春になるとたくさんの花をつけ、秋には大きな赤い実がたくさんなりました。
でも、大きな木では朝早くから鳥たちがさえずり、おじさんはうるさくて眠っていられません。
おじさんが木の下でお茶を飲んでいると、鳥のフンが…。
夏に涼しい木陰にハンモックをつって昼寝をしていると、毛虫が…。
冬に雪かきをしていると、大きな木の枝からおじさんの上に雪がどさっと…。
おじさんは、そのたびに「おぼえていろよ」と言って、木をけとばします。
そしてしまいには、怒って木を切り倒してしまうのです。

それからの一年間、本当にさびしそうなおじさんの姿が描かれます。
そしてもう一度春がめぐってきたとき、おじさんは切り株の上に倒れて泣き続けるのです。
けれど、おじさんは切り株にあるものを見つけます。

私たちも、自分の心の奥にある本当の気持ちに気づかないままでいると、おじさんのような過ちをおかしてしまうかもしれません。

佐野さんのざくっとした絵の効果で、物語が一層心に響きます。

ぐりとぐら
作/中川季枝子 絵/大村百合子

子供時代の生活は、食べて遊んで眠るのが基本。
何とも幸せな時代です。
けれども、それがどんなに幸せなことか、子どもにはわかりません。
子供時代を手離して、初めて気がつくのです。

「ぐりとぐら」は、そんな子供時代のおおらかさ、伸びやかさを持った作品です。

散歩に出かけた野ねずみのぐりぐらは、森で大きな大きな卵を見つけます。

『ぼくらの なまえは ぐりとぐら
このよで いちばん すきなのは
おりょうりするとこ たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら』


2匹はその卵で大きな大きなカステラを作って、森の動物たちにごちそうします。

そのカステラの、なんとおいしそうなこと!
カステラを食べている動物たちの、なんと幸せそうなこと!

悲しいときは、おいしいものを食べて、ゆっくり眠りましょう。
きっと元気が湧いてくるはずです


はやくあいたいな
作/五味太郎

五味太郎さんの絵本は、落ち着いた色づかいが好きです。
シンプルな線が好きです。
素朴な味わいが好きです。
くすっと笑えるユーモアが好きです。

たくさんたくさんある五味さんの作品の中でも、この「はやくあいたいな」は五味さんの魅力がギュっとつまった一冊だと思います。

よおちゃんは丘の上に住んでいます。
よおちゃんのおばあちゃんは山の上に住んでいます。
ある日、よおちゃんは急におばあちゃんに会いたくなって、すぐに出かけていきます。
ところが、おばあちゃんも急によおちゃんに会いたくなって、出かけてしまうのです。

すれ違いを繰り返し、会いたくて必死になっている二人の真剣な表情に胸がきゅんとします。

小学校低学年くらいの子にとって、おばあちゃんは特別な存在。
優しいし、ガミガミ言うことなんてないし、いつも自分のことを大事に想ってくれている…。
私にとってもそうでした。
毎年、祖母の家で過ごす夏祭りの時期が楽しみで仕方なかったのを思い出します。

私も急に祖母に会いたくなりました。


ペネロペのあみぐるみ
人気あみぐるみ作家のタカモリ・トモコさんが手がけるぺネロぺのあみぐるみの本です。
わかりやすいタカモリ式編み図で、初めてでも簡単に作れます。
セザリーヌ、ストロンボリ、アラジン、リリーローズなど、ぺネロぺの仲間たちが勢ぞろい!

絵本の国のぬいぐるみ
絵本の人気キャラクターたちのぬいぐるみが自分で作れちゃいます!
「ぐりとぐら」、「ぐるんぱ」、「こねこのぴっち」、「ハンプティダンプティ」など、絵本の主人公のぬいぐるみの作り方を型紙つきで紹介しています。


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